君を想うとⅡ~Secret love~
倫理的な恋愛…??
そんなのアンタを選んだ時点で捨てたじゃない。
私はあの時、理性より何よりあなたが欲しかった。
だからあなたの側にいるんじゃないか。
なんで…
わかってくれない?
どうしてあなたは一人で答えをだそうとするの??
「…うっ…うぅっ……。」
もう泣きじゃくることしかできない私を見て。
「高宮、お前はタンポポみたいな女だよね。」
桐谷慎はとろけそうに甘い、優しい視線で私を見つめる。
「な、なによタンポポって!!
こんな時にワケわかんないこと言わないでよ~っ!!」
鼻水ジュルジュル言わせながらヤツの顔をキッと睨むと
「ま~たそういう可愛いげのない顔をする!!」
とか言いながら桐谷慎は呆れたように笑う。
そして…
「高宮はタンポポみたいに踏まれても踏まれても、何度でも立ち上がれる強い女だから。人に後ろ指さされようと、何と言われようと…。
自分の心のままに恋をして、心の赴くままに生きる生き方が…きっと一番似合うよ。」
そう言って。
彼は私の唇に触れるだけのキスをした。