君を想うとⅡ~Secret love~
「なんで…そう思うんですか。
あり得ないでしょ?親友の彼が好きだなんて。
男なんて他にいくらでもいるわ。」
10年近く隠してきたこの気持ちを伊織に一番近いこの人に知られるワケにはいかない。
藤堂センパイが好き。
だけど伊織も失いたくない。
まだ自分の答えが出ていないのに…、言うわけにはいかない。
だから。
いつも通りプレイガールを演じて“藤堂センパイなんかには興味ない”ってフリをしていたのに。
「ごまかしてもダメだよ。
俺こういう勘、外したことないから。」
ニッと笑うと。
部長さんは悪魔の瞳で私を見つめた。