君を想うとⅡ~Secret love~
その笑顔を見て。
ツンデレとは正にこの人のコトだと思った。
あんなに俺様なクセに、こんな風に優しくされたら…。
ギャップに思わず惚れてしまいそうになる。
「アハハッ!!!!」
自分の中に生まれた感情に笑いが出た。
伊織。
性格も服の好みも全く違う私達だけど。
残念ながら、男の趣味だけは同じみたい。
藤堂センパイに部長さん。
アンタが絡んでさえいなければ、力づくでも手に入れたいと思ったと思うわ。
「バカだな~、あたし。」
両まぶたの上に右手を隠すように当てて。
自嘲気味に笑うと
「なに?素直に認める気になった?」
と嬉しそうに部長さんが言った。