君を想うとⅡ~Secret love~
「きっ、桐谷慎っ!!??」
「だ~いじょうぶ♪
高宮がベッドの上であ~んなコトやこ~んなことまでしてくれちゃって~。
しかも、あ~んな恥ずかしいコトが大好きなコトは言ってないから♪」
「…~~っ!!!バカァッ!!!!!」
伊織は恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら、部長さんの胸をドンドン叩く。
「アハハハ!!!」
「本当にキライ!!桐谷慎なんて大っキライ!!」
「ハイハイ。俺は好きだよ、高宮。」
「私はキライ!!!!!」
………。
ひとつ、わかったことがある。
部長さんは…ドSだ。
真性のSだ。
伊織をイジメる時、瞳がキラキラ輝いて。
あの子が困った顔をした時には心底嬉しそうに顔をほころばせる。
ちょっと。
ちょっとだけだけど、伊織が少し不憫に思えた。