君を想うとⅡ~Secret love~
そんなあたしの杞憂をよそに。
「はーやーくっ!!はーやーくっ!!」
センパイはダイニングテーブルのチェアに座って、だだっ子みたいにあたしを催促する。
は~。
この人に今から告白するのかあ……。
勇気を出して
「好きだ」
って言っても、あっさり
「あ!!俺も俺も~!!」
とか好きの意味をはき違えて答えられそうで怖いよ~、この人。
はあ~。
ため息を吐きながらセンパイの正面に座ると、
「いっただっきまーす!!」
ニコニコしながらパエリアを頬張りはじめた。