君を想うとⅡ~Secret love~




痛い。

痛いよ、センパイ。


胸の奥がジクジク痛む。







「やっぱり…まだ好きなの?……伊織のこと……。」








聞くのが怖い。

だって…、答えなんて決まってる。







「おぅ。カッコ悪いだろ…?
忘れようと思うけど忘れらんねー…。忘れかたがあるなら誰か教えて欲しいわ……。」








ほら…ね。






いつも太陽みたいなセンパイが顔を歪めるのは、いつだって伊織が絡んだ時だけだ。







答はもうわかってる。

あたしには可能性なんてない。

奇跡なんておこらない。







だけど…、

言わずにはいられなかった。







「あたしじゃ…、ダメですか??」










< 86 / 476 >

この作品をシェア

pagetop