君を想うとⅡ~Secret love~
痛い。
痛いよ、センパイ。
胸の奥がジクジク痛む。
「やっぱり…まだ好きなの?……伊織のこと……。」
聞くのが怖い。
だって…、答えなんて決まってる。
「おぅ。カッコ悪いだろ…?
忘れようと思うけど忘れらんねー…。忘れかたがあるなら誰か教えて欲しいわ……。」
ほら…ね。
いつも太陽みたいなセンパイが顔を歪めるのは、いつだって伊織が絡んだ時だけだ。
答はもうわかってる。
あたしには可能性なんてない。
奇跡なんておこらない。
だけど…、
言わずにはいられなかった。
「あたしじゃ…、ダメですか??」