君を想うとⅡ~Secret love~
“なーんちゃって~♪ビックリした?”
っておどけられたら、どんなに楽だろう。
あの言葉をなかったコトにできれば、どんなに楽になれるだろう。
だけど…
もう、逃げるのはやめるんだ。
この気持ちから逃げたらダメだ。
この気持ちを誤魔化すことも、忘れる努力も散々してきた。
だけど、捨てられなかったこの気持ち。
この気持ちは恥ずかしいモノなんかじゃない。
後ろめたいモノなんかじゃない。
ガンバレ、
負けるな、あたし。
センパイが誰を好きでも関係ない。
だって、あたしがセンパイを好きなだけなんだから。
そう自分に言い聞かせて、勇気を奮い立たせて。
センパイの目をまっすぐに見つめてこう言った。
「センパイ。
あたしは…あなたが大好きです。
ずっと…、ずっとあなたが好きでした。」