君を想うとⅡ~Secret love~
◆急カーブ
「え……??それって……」
「そのままの意味…よ。
アタシはセンパイのコトが好きなの。もちろん…異性として。」
伊織のチーズケーキを挟んで。
対峙するあたしとセンパイ。
もう、友達だった昨日には戻れない。
「今すぐに答をくれとは言わない。
考えて欲しいの。本当に…あたしが入る隙間がないのかどうか。」
あたしは訴えるように
センパイの目をまっすぐに見つめて懇願する。
「一ノ瀬……」
センパイの声も震えていた。
その…信じられないという目つきが私の心を激しく傷つける。
“なんでお前なんだ”
って言われてるみたいで。
“お前なんかじゃダメだ”
って言われてるみたいで、やりきれない。