君を想うとⅡ~Secret love~
「少しでもいい。
ほんの少しでもいいの。
あたしに少しでもチャンスがあるのなら…。あたしをセンパイの側にいさせて下さい……。」
最後の言葉は。
緊張と切なさとで、声が震えた。
神様。
本当にあなたがこの世にいるのなら。
この恋を叶えてなんて大それたお願い事はしないから。
せめて…彼の側にいさせて下さい。
凍りつくような沈黙の中で。
私はそれを必死に祈った。
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