君を想うとⅡ~Secret love~
まるで永遠のようにも思える、この重苦しい時間。
「お願い。あたしにチャンスをちょうだい…。」
怖い。
センパイに拒否されるかと思うと、恐怖と緊張で目の前がかすむ。
だけど…これが最後かもしれない。
引いちゃいけないと思った。
“あのときああしておけば…”って後悔するのはもう沢山だ。
やらない後悔なら、やって後悔した方がずっといい。
勇気をふりしぼって。
チーズケーキの隣に置かれたセンパイの左手をキュッと掴むと
「ちょ…ちょっと待て。」
センパイは明らかに動揺した目であたしを見つめた。