君を想うとⅡ~Secret love~


「ちょっと待って。一ノ瀬…ホンキなのか…??
冗談…じゃ…、ないんだよな?」






冗談……??


今さらながらにセンパイの鈍さを呪う。








「当たり前でしょ?
冗談で…こんな頭のおかしなこと、言えると思う?」








親友の彼にハマるなんて…、バカだとしか思えないわよ。


ハァと大きくため息を吐いて、握っていた手を放すと、目の前のキンニク鈍感男はこんなふざけたコトを言い始めた。






「だって…、一ノ瀬は肉食女子で、欲しい男は何がなんでも手に入れる主義だろ?
じゃーなんで今まであんな可愛くない態度だったんだよ。

絶対からかってる。お前は俺を絶対にからかってる。」








プッツン








あたしの頭の中で。

大きな血管がプツリと切れた。



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