君を想うとⅡ~Secret love~
そして…
ゆっくりと唇を離すと、銀色の細い糸がお互いの唇につながる。
目の前には反論することすらできず、呆然とあたしを見つめる鈍感男。
「これでも、冗談だって言うつもり!!??」
「い…ちのせ…。」
「あたしはアンタが好きなのよ!!!!真剣に好きなのよ!!!!
どう?文句ある!!!???」
今までセンパイに手を出さなかったのも、そんな素振りを見せなかったのも…
全部、伊織の為。
あの子はあたしにとって特別な女の子だから。
誰よりも大切な親友だから。
センパイが、伊織の彼氏なんかじゃなく。
他の女友達の彼氏なら悩むことなく、遠慮なく寝取った。
だって…
恋愛にセオリーはないんだもん。
好きになったら…どんな手を使っても欲しいと思うのは当たり前でしょ?