茜色
「おい、お前大丈夫か??あいつの言葉、わかってる?」
と一条が心配しながら聞いてきた。
『呼び出しでしょ。あたしなんかしょっちゅうだから慣れてるし。殴られても我慢はちゃんとするから、安心しなさいな。』
「お前が殴るとか言うな。めっちゃ怖いから。ケンカ強いんだって???」
おい?
『あんた。何処からの情報だ?』
「学が中園から聞いたって言ってた。」
!!!
杏莉さん!それ多分NGじゃね!?
「でもなんでだ??お前まさか………元レディース!?」
『馬鹿。めっちゃ乙女ちっくな女の子だぞ。昔、結構かつあげとか多かったから、殴ってみた。そしたら意外と強かったと判明(笑)』
「かつあげ食らってる話から乙女ちっく要素が見当たらねぇよ。それって男か?女?」
多分
金井事件調度だと……
『先輩男子15人ぐらいじゃね?』
多分、あれは全員倒したんじゃないかな?
「………お前何者だよ。彼氏立場ねぇだろ……。可哀想に…。」
『そんなもんか?彼氏が守って、彼女が守られるのが恋人か?守られっぱなしで彼氏がいない時、どうするんだよ。
あたしは頼ってばっかの彼女にはなりたくない。』
「………お前は強いな。それじゃあ、その彼氏にとって、お前は自慢の彼女だな。」
と頭を撫でながら、
「学園祭、頑張ろうな」
と行ってしまった。
どうしよう………。
頬っぺた熱いよ……。