茜色




今あたしは、一条の部屋にいる。



「なんか飲む?」


『ねぇ、一条さん、なんであたしはここにおるのかね??』



「コーヒーはミルク入れますか??」




『おい!人の話を聞けや!』





「…なんだよ。」



『だから、なんで一条の部屋にあたしがいるの??』




「俺が連れてきたから」



『だからなんで!!』




このやり取りウザイ……





一条はあたしの横に座って、コーヒーを差し出してくれた。




「俺は、茜に名前で呼んで欲しいな☆」



そんなに可愛く言うな。



しかも、茜って呼ぶのやめてくれ、照れるから。




『な、なんで?普通に名字でいいじゃん。駄目なの?』





「茜は言いたくないの?俺の名前。」




上目遣いやめろ!!


照れるから!!!



『う………駄目じゃ、ないです……。』






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