茜色



「お前の過去みたいなひどい未来は絶対作らない。」


『うん。』



「絶対に俺がお前の唯一の男になってやる。」





『うん。』





「だから、茜は今を精一杯生きろ。俺が楽しませてやる。」




この言葉には、嘘はないと思った。







ならばあたしはこいつを信じてみよう。





『これから宜しくね。蓮。』





「あぁ。浮気すんなよ。」



と言って再びキスをした。





もう一度抱きしめあって



夜を越えた――――…




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