茜色




あたしと杏莉が泣きやんだ後、もう授業は始まっていた。






「よし、皆でサボるか☆」


梓がそう言った。



『5人でサボるって初めてだね。』





「茜と蓮はサボりすぎなんだよ。」


と苦笑しながらいう神谷



「ねぇ、二人はいつも何の話をしてるの?」





あたしと一条を見て言う杏莉。




『なんだろ………なんかね、うん、なんか話すね。』



「お前それ話になってねぇよ。分かりやすく説明しろ。」



『じゃあ蓮さんが言えばいいじゃん!!!』






「お前と話す時はいつも自己解決させて、会話が強制終了になんだよ。学習しろ!」




なぬ! ふざけんな!


あたしだって頑張って話してるんだ!!


『おぃ蓮ちゃん!!お前、茜ちゃんにそんな事言っていいのか?あ゙ぁ?兄ちゃん、調子乗ってんじゃねぇよ!!このやろ「すとぉーっぷ!!!」



梓があたしと一条の会話に口をはさんだ。



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