茜色
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今 理科室のドアの前に立っている
同じような事が過去にもあったけど、何回呼び出されても、怖い。
あたしは深呼吸をしてドアを開いた
ガラッ__
一瞬にして振り返る先輩達
『すみません。待たせてしまって』
と軽く謝った。
「いいのよ。で、ここに呼び出した理由はわかるわよね?」
『まぁ__大体予想はついてます。』
ニヤッと笑い先輩が口を開いた。
「なら話は早いわね。ねぇ、一条くんとは別れてよ。貴方みたいなブスには釣り合わないのよ。」
うぜ………。
知るかよ。そんな事。
『なんで貴方達があたし達の関係に口出しするんですか?あたしがブスなのは百も承知です。でも、一条と付き合ってるのは確かなんです。釣り合っても釣り合わなくてもね。
それでもあたし達が付き合っているのが嫌だったら、一条を惚れさせてみせて下さい。』
キッと睨む先輩
「調子に乗ってんじゃねえよ!!!」
ブンッ!!!
先輩があたしに殴ろうとした。
とっさにかわしたけどね。