茜色
多分………
あたし達は過去があって今があるんだろうね……
出会ったのも 好きになれたのも今までの16年があったからだよね。
『蓮。あたしがお前を守ってやる。』
なんとなく言ってしまった。
だけど心からそう思った。
あたしみたいに苦しい毎日を送ってきた人にこれ以上辛い思いはさせたくない。
「馬鹿 そのセリフは俺の者だ。勝手に取るんじゃねぇ。」
『言ったもん勝だし☆』
「お前はズルいな。たまには俺にもカッコいい場面よこせよ。」
『大丈夫。蓮ちゃんは立ってるだけでカッコいいだけだから☆』
とピースサインをするあたし。
すると、一条がはぁ〜とため息をついて
「なんでそんな台詞あっさりといえんだよ。お前は無自覚だから、これから上手くいけるかどうかわからねぇ……。」
は?
それって
別れるかもしれないって事???
『お前………いつかあたしと別れるのかよ………ざけんじゃねえよ』
「………お前は天然だ。浮気すんなよ……」
意味わからん………。
『あたしを好む人間はお前ぐらいしかいないから安心しろ。』
「だから!!そういうのが駄目なんだよ!!馬鹿!!もう遅いから寝るな。早く寝ろよ。」
『あぁ。(?)おやすみ……』
バタンっ
なんだったんだよ………
まぁいいや。
早くねょ☆
こうして
いつもより長いと感じた1日は終わった