茜色
俺はお前の存在でありたい。
「あれ、蓮じゃん。」
誰かが俺を呼んだ。
かなり考え事してたから、正直びくっとした
『あ。仁さんじゃん。』
「なんだよ。こんな夜中に歩いてるんなんて。あ。あれか!今から茜とLOVEなNIGHTを過ごすのか!!」
また
旬みたいな事を…………
『違いますよ。それに、俺とあいつの部屋は隣同士。こことは逆だろ。』
「え゙!!お前達隣同士なのか!?うらやましい…。俺も杏莉と隣になりてぇ…」
中園愛されてんな。
『いい彼氏ですね。』
「おぉ、そうだろ!!蓮ちゃんも俺を見習ってあいつを女らしくさせてやれ☆」
女らしく………
『頑張ります。』
「おぉ。んじゃ俺ねみぃからサキ寝るな。おやすみ」
女らしくか、
俺は
あいつらしくいて貰いたいな。
無理矢理
性格をかえてまで周りに左右される人間じゃねぇ
俺だって、寧ろ 周りの人間が茜を嫌っても多分、惚れていただろう。
あいつはあいつのままでいいんだ―――――。
時計を見ると
2時だ。
寝ないとナ
俺はまた、自分の部屋に戻り、熟睡をした。
まだこれから起こる悲劇も知らずに――――――