茜色
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長い授業が終わり、昼休み
いつもの5人でお弁当を食べています。
「あいつか?茜の母親を侮辱したのって。」
『まぁナ、あいつキモい。授業中めっちゃガン見されてた。』
「何でここに来たんだろう…?」
屋上が静かになる………
「ねぇ。ちょっといいかしら?」
なんだか聞き覚えのある声――
『零―――――。』
「ごめんなさい。貴方の事凄く傷つけた。今は本当に反省してる!!ごめんなさい!」
と言って深々と頭を下げた。
状況が掴めないが、謝っているのは確かだ。
『零。頭上げて、もういいから。』
そう言った後 涙を浮かべた零がいた。
何故か…………
その涙がとてつもなく優しい気がした。
「ねぇ。零もさ、これから一緒に食べない???」
杏莉が提案する。
「俺はいいぞ。これ以上何もしなければな。」
「俺もこの子、ちょっと俺と同じ匂いがする。」
………梓。それ若干変態入ってるよ。
「蓮は?」
「………俺は茜がいいんだったら、賛成だ。」
「だって。茜さん。どうする?」
どうもこうもそりゃあ……
『零、おいで、聞きたい事あるから☆』
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こうして
あたし達に新しい友達ができました。