茜色
「でも、茜、放課後用事はないでしょ?だったら…『放課後デート………』
「え??」
聞き返す金井
『今日、蓮と放課後デートだから。邪魔すんな。』
蓮や梓はかなり驚いている。
まぁ、こんなこと言った事ないしね。
とっさに思い出したのがデートだったから。
金井はかなり悔しそうだったけど、すぐに元に戻って
「じゃあ、今度俺ともデートしようね☆ じゃあ今日は帰るかな? えっと、一般寮か………じゃあ、またね☆皆さん☆☆☆」
金井は授業中にもかかわらず、堂々と出ていった。
「なんだよアイツ………お前も趣味が悪いな。あんな奴に惚れてたなんてな。」
『昔はあれでもいい方だったんだよ。凄い変わったからな。』
「おい、今は俺が彼氏なんだから、前の男の性格なんか興味ねぇ。」
『大丈夫だ。今はお前だけだから。自信持て。』
「だからなんでそういう事をあっさりと言うんだよ!」
『おい、授業中だ。静かにしろ。成績下がるぞ。』
「ばーか。俺は満点をとった男なんだよ。なめんなよ」
そうだったね……。
こいつ頭いいんだった………