茜色
あの子だって、外見だけで決め付けられた。
人って悲しいよね………
やっぱり人の目とか気にして、レベルの高い人と肩を組むんだ。
蓮も同じようにあたしを捨ててしまうのかな?
あたしとじゃ釣り合わないのは十分わかってる。
でも、好きな気持ちと信じる気持ちは誰にも負けない。
「…―かね。…―茜!」
はっ!!!
つぃ 考え事をしてしまった。
多分癖なのかもね……。
今呼びかけたのは……蓮?
『ごめん、ボーっとしてた(笑)んで何?』
そういうと
ガシッ
『??』
「ごめん、こいつ借りてくわ。」
と言い残し、食堂を後にした―――。
後ろからは
「いってらっしゃ―い」
って言う声が聞こえるし…
前にもあったような気がする…………???