茜色


「蓮、お前何すんの??」


茜が訴えるように問いかけてくるが、無視をした。





『ねぇ、お前さ、さっき零の事を言った後、黙って考え事してたな。何考えてた?』


「えっ、それは…」と困ったように悩む茜


多分お前の事だから、変な心配でもしてたんだろ?




『いいから、言ってみろ。』




「………あのね?―――」





ポツリポツリと話す茜。



俺が茜を捨てるなんて有り得ねぇ………




まぁ そう思われてるのは正直ショックだけど、こいつには過去がある。


付き合ってまだ間もない俺は信用されなくて当然だ。




でも俺は絶対茜とは別れない。




今まで色々な女を見てきたが、媚びを売って、わかりやすい上目遣いで話しかけてくる奴が沢山いた。



そして、俺の過去を話すと
俺とは何も関係ありません

と言うように
白い目で見てくる。



< 209 / 329 >

この作品をシェア

pagetop