茜色
「今から入ってくるから。覗いたら殺す☆」
笑顔で言ってるけど、目が笑ってねぇ………
こいつ覗いたらリアルに怒りそうだな……
『あぁ。わかったから早く行ってこい。』
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今茜が 風呂に入っている
その間、俺はウォークマンで音楽を聴いている
その時
「きゃぁぁぁぁぁあ!!!」
風呂から叫び声が聞こえた。
俺、今音楽聴いてたのに…
よく聞こえたな………
と思いながらも、すぐに風呂へ駆け付けた。
ガラッ
『おい!!茜!大丈――ぐぇっ』
ドアを開けた瞬間、いきなり抱き締められた
「ゴ、ゴキブリぃ……(泣)」
はぁ? ゴキブリ??
浴槽の中をよく見ると、ゴキブリが一匹いた
なんだ。可愛い所あるじゃねぇか。
俺は茜をそっと離し、ゴキブリを追い払ってやった。
「もう行った???」
『あぁもう行っ――――…』
振り返ってみたら、俺の頭は思考停止。
今の茜の状態が濡れた髪に、タオル一枚だけ体にまいた姿。
こいつっ!!
本当にムカつくっ!!!
お前といるだけでほぼ生殺し状態なのに!!!