茜色
『神やん!!いつからだよ!!何で話してくれなかったのさ!!』
「その……か、神やんって言うのやめてくれ。」
少し不機嫌に言うが、すぐに零のはなしをしてくれた。
「お前らが、付き合って直ぐに、相談に乗ったり、話相手になってた。アイツの本性があんな感じだったから、接しやすかったのかもな。そんで、ダメ元で告ってみたら、OKだったんだよ。」
…………展開が凄いね…。
「おめでとうございます。学さん。」
深々と蓮は神谷にお辞儀をした。
「まったく……。大変だったんだからな。蓮じゃないと嫌、とか言うし……。告る前から弱気だったんだよ。」
それはそれは………
『ご苦労様でございます。』
あたしも深々とお辞儀をした。