茜色
二人の会話
杏莉達が教室に戻って約十分、
あたしと一条以外誰もいない屋上で沈黙が続く……
こういうパターン苦手なんだよね。
でも、別に話す事ないし、変に思われても嫌だし……
一人でどうしようかと考えていると
一条がクスクスと笑いだした。
「あんた、何一人で百面相してるの(笑)」
と言い
再び笑いだした。
………
失礼だな
人の顔見て笑う事ないじゃん。
でも、さっきから無愛想だった一条が明るい顔で笑うと
なんとなく怒れない……
なんか可愛い…………