茜色
茜の別れ
あたし達はしばらく屋上で色々話していた
何気意気投合するあたし達は、話す度に、〔分かる分かる〕と、共感できる所が沢山あった。
「じゃあ、そろそろ帰ろうか。」
『……………うん。………』
なんか………
ばれそうな気がする………
「…………いつも通りに会話すればいいんだよ。何事もなかったように。」
あたしの頭を撫でて、アドバイスをくれる零
『そうだね。努力する。』
「じゃあ行きましょ!!!」
「『ただいまぁ☆』」
「お帰り☆
遅かったね。もう、ご飯できるよ。」
笑顔で言ってくれる杏莉。
あたしが3日後に蓮と別れるってこの子が知ったらどうなるんだろう………
すると、いきなり蓮が近づいてきて
「茜、ちょっといいか?」
あたしの腕を引っ張って、食堂を出ようとする。