茜色




寮の廊下に出て


「金井はどうだった?」




『……………もう何もしないって謝ってきたよ☆』



「そうか。良かった。」



頭をぽんぽんと撫でて安心する蓮………。




本当の事を言ったらどうなっていただろう……


想像したくない………




『ねぇ。蓮ちゃん。』


「何だよ。」



『明日から3日間、連チャンでデートしよ☆☆☆』



「………はぁ?疲れるじゃん。嫌だね。」



『ヤダ。行く。デートしないとあたし死ぬから!』



そんな無茶な…って呆れた顔する蓮だけど、すぐに「茜の頼みなら。」って了解してくれた。



「そういえば、茜からねだるって初めてじゃね?」


『茜ちゃんは我慢強いんですよ☆偉いでしょ?』


「はいはい。いい子だねー」
↑棒読み







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