茜色
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そして、蓮の彼女でいられる時間。残り3日間の1日目
あたしは今、皆と教室にいる。
昨日の出来事がなければ、あたしはいつもと同じ変わらない日だったのに……
「おはよう。皆。」
背中から聞きたくない声がした。
振り返ってみると、そこには金井がいた。
が
なんか様子がおかしい。
手首には包帯を巻き、腫れた顔には、湿布を貼っている……。
まさかだけど………
このケガってあたしがやったんだよね………。
皆も金井の姿に凝視してるし………
でも、そんな事は気にせず、金井が言った言葉は
「ちょっと茜借りてくね。」
と、あたしを手招きして言った。
皆の前でそんな事言ったら誤解するじゃん!!
やめてよ!!!
でも仕方ない………
行かないと………
あたしは黙って金井の元へ行った。