茜色



『うぉぉ!すんげぇ!!うますぎ!!』






「俺って……、デートで真っ先にラーメンを食べるお前に惚れたかと思うと、涙が出てくる………」




はぁっ…… とため息をつき、頬杖をつきながら、ラーメンを食べるあたしに言う。


『ラーメンは美味しいんだから。しょうがないよ。諦めな。』

慰めるように言う。


「まぁ、お前らしいけどな。」



あたしのオデコを人差し指でつっつく。


「美味いか?毎日ラーメンばっかで、飽きるだろ?」

こいつはなんにもわかってねぇ…


『ラーメンは日本の代表なんだよ。死んでも飽きないね。ただ………。』


そのあとに言葉が詰まる……



「ただ??」



なんか余計なこと付け足しちゃったかな……


まぁいいや!言ってしまえ!!


< 264 / 329 >

この作品をシェア

pagetop