茜色



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『あぁ……今日が最後か………』




誰もいない屋上で一人呟く。



2日目は、皆や仁さんを入れて、パーティーをした。


今日であたしは
⑱歳の誕生日。




そして、蓮と別れる。





ガチャッ



「お、やっぱりここにいた。」




声がする方へ振り返ってみると、そこには零がいた。


「今日だね。タイムリミット。」


『………うん。』


「あたしは何とも言えないな。 この先何があっても茜と蓮は一緒って感じだし、ドSカップルはいつまでもラブラブかと思ってた。」



『………。』


あたしもそう思ってた。



あたし達はこの先何があってもお互い一歩一歩2人で歩んでいくのかと思ってた。




でも、違うんだね。


明日からは、あたしも蓮も、自分のために、違う道を歩んでいく。


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