茜色



「茜にはさ、幸せになってほしいんだよ。あたしは茜が好だから、後悔してほしくないんだ。金井のように。」





零の言葉に涙が出そうになる。



でも、今日までは泣かないんだ。


『ありがとう。あたしは蓮の幸せを願う。それがあたしにとっての幸せだと思うから………』




そっか。 と少し悲しそうな顔をするけど、すぐに笑顔になり、


「じゃあ、今日は楽しんで来なさい☆」


と、あたしの頭を撫でてくれた。






ガチャッ



「お。やっぱりここにいたか。」



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