茜色
「信じられねぇ………。あの2人が別れるなんて……」
「何があったんだろう……。」
今にも泣きそうな杏莉と梓。
「今そんな事言ったって、しょうがない。俺らが聞いた所で解決する問題じゃねぇよ……。」
「理由が分からなくても、茜と蓮くんは、かなり悲しい思いをしてるはず。あたしらは2人を和ませないと。」
学と零が冷静に言う。
「そうだけど…………」
まだ梓は納得いかない様子……。
「俺だってめちゃくちゃモヤモヤするし、あいつらが別れるなんて納得いかねぇよ。でも、俺達よりも、あの2人の方が辛いんだよ。俺達はあいつらの親代わりだ。見守るのも、俺達の役割なんだよ。今はそうするしかねぇだろ。」
「わかった………。俺達が慰めないといけないもんな!! あいつらを笑顔にしてやらないと!!!」
「がんばるぞ!!!」
「「「「オー!!!」」」」
この後も、皆は食堂で盛り上がり、父母会が終わった―…