茜色



「まぁ、これからお前はどんな選択をとるかだ。誰も口を出したりしねぇからゆっくり考えな。」



おやすみ と言って旬は出ていった。




どうするんだよ………。



一度決めた事なのに決心が鈍っちまうじゃねぇか!!


『まいったな………』


俺がアイツを好きでも、アイツにあんな事を言ってしまったのは事実だ。


多分、あまり茜の前で顔を出したら、余計狂ってしまうに違いない……。



しばらく、アイツの前で顔を合わせるのはよそう……


俺が辛すぎて顔も見れねぇと思うから。



『俺は女子かよ………』



片想いの女にうじうじ悩んで、行動が男とは思えねぇ……



どうしちまったんだよ…!!


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