茜色
「ねぇ………何があったの………?私に教えてよ……」
涙で潤んだ目で見つめてくる杏莉
杏莉には今までの事を言っていなかった。これは蓮にだって言っていない………
真実を言ってしまっていいのか………
でも、杏莉はあたしを誰よりも思ってくれる。
言って後悔はないと思う。
『杏莉………よく聞いて――――……
あたしは杏莉に全てを話した。
金井の脅迫の事………
三日間のデートでの事………
緒方先輩の事も………