茜色
蓮Side
さっきから教室内がうるさくてしょうがない。
キャーキャー騒ぐ女子と勝ち誇ったように俺をみて喜ぶ男子…………
うぜえ………
茜と杏莉がいなくなってしばらく、4人は全く話ないまま
沈黙を破った旬が口を開いた
「俺やっぱり納得いかねぇよ!!茜と蓮が別れるなんて!!」
旬が立ち上がって大声で言うもんだから、教室が静まる………
「俺も旬に賛成だな。ちょっと寮に帰るぞ。」
旬と学は俺の腕を掴んで立ち上がった。
『は?おい授業どうするんだよ!!!待てって!!零!!助けろ』
でも俺の助けは零には届かず、
「今からあたし調べものがあるから旬と学、蓮くんを宜しくね☆」
と言って手を振りながら出ていった。