茜色



『あたしは、別に可愛くもないし、普通の女子よりサバサバしてると思う。でも、あたしはこのままのあたしだから。このあたしを好きになってくれる人がいい。』



あたしは真剣な表情で聞いてくれる一条にそう言った。




しばらく沈黙が続く………


あたしが雰囲気を取り戻そうとして

『んまぁ、男が出来たらの話だけどね☆』

と笑っていった。


すると一条が

頭をポンポンと撫でて、
「優雅は性格も顔もいいから。絶対に彼氏できるよ。」
と笑顔で言ってくれた。




あたしの体がどんどん熱を上げている。

顔を真っ赤にしながら
『う、うん。そうだと嬉しいな。』
と言った。


少し照れてるのを誤魔化すように……



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