君がくれたもの
「俺さ!友達居ないんだよね!」


頭を掻き照れながらいきなり言ってきた。


「居ないというか作ろうと思えば作れるんだけど必要以上に人間に関わろうと思わないんだ」
「え…?じゃあなんであたしなんかに…?」

「お前と同じ匂いがした…から?」と鼻笑いで言った。

「同じ匂いですか。確かにあたしも新城先輩と同じ気持ちですよ。人間なんて最後は自分を守るしかしないんです。」


あたしは中学の頃を思い出していた。
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