君がくれたもの
あたしは黙って聞いていた。


『家族には借金の肩代わりで売られたんだ。俺は知らない人間に引き取られて、売上が悪い、初めてだからミスすることもあった。その度に殴られてたんだ。客から見られるとこに痣を作らないから誰も気付いてくれないから、惨めになりながらも働いた。』


話してる先輩の目はとても苦しそうだった。
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