可能性の種

『青春』イロイロ〜高校編〜

時代の流れの中で…

昭和２０年８月１５日…戦争は終わりました。
当時はきっと今の日本がここまでの復興を遂げるとは、誰もが思わなかった事でしょう。
ここまで復興できたのは、高度成長期時代に懸命に日本のために働いて来た人々のお陰です。
そういう中、中学を卒業後に｢集団就職｣で働いていた人々がたくさん居ました。

私が出会った初老の男性は、｢集団就職｣により高校に行かず、５０代まで家族のために会社のために働いていらっしゃいました。
って日本復興のためと言った方が正しいのかな？
そして初老の男性は｢退職｣という人生のひとつの区切りを迎えた年に…高校入学を決意されました。
と言っても、通信制の高校。
自分の孫に近い年齢の年代の男子女子の中に、自分で飛び込んで行きました。

ここまで書いても…きっとピンと来ない方々も多いでしょう。
今じゃ考えられませんが、昔は高校に進学せずに働いていた人々が多くいた事を。
私も普通に生活していたら、こういう現実を目の当たりにしなかっただろうな。
戦争が終わり３０年以上経って生まれた人間だから。
戦争という現実が風化しないためにも…初老の男性の高校生活は皆さんに知って頂きたい！