可能性の種
実は『女王』、私の心配をしてくれていました!
自分の働いているレンタルビデオ店で働かないかと誘ってくれました!
一応バイトか何かを探していた私は、承諾。
大学へ行くという思いもありましたが、受験を忘れて『女王』の働いているレンタルビデオ店でアルバイトを始めました。
社長も知っていたし、『女王』が気を効かせてくれたお陰で、ちゃんと交通費も出たんですよ(笑)。
でここで『女王』の素性というか、本心というか、そういうモノに触れる事になります。

『女王』は通信制高校卒業と同時に、地元の大学の夜間に通い始めました。
この夜間は短大と一緒で二年間のトコロで、経営関係の学部だったと思います。

このレンタルビデオ店…実質的には社長より『女王』の方が権力があったかな?
まぁカタギでは無い男性の愛人な訳で、如何にも小心者の社長は厳しく注意できなかったんだろうな。

とりあえず私は『女王』に朝のシフトに入るように言われ、真面目に働いていました。
朝から夕方まで、週五くらいで働いていたかな?
レジなどの表の仕事やビデオを陳列用にセッティングしたりしていました。
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