可能性の種
そんな『女王』は…やはり何だかんだ言っても、私の面倒をよく見てくれていたかな？
きっと普通の友達が居なかったんだと思う。
っても私と『女王』も年の差があったので…普通の高校生という訳には行きませんが（笑）。

『女王』から同年代の友達の話を聞いた事無かったし、通信制高校での仲間は上辺だけに見えた。
私には後ほど登場する親友ができたし、遠回りしたと思ってないけど、『女王』はどうだったんだろうか？

やはりカタギでは無い職業の男性の愛人。
母親も公認で愛人。
私は『女王』なりに…まともな人間になりたかったんじゃないかな？
大人たちの中で大人の事情に飲み込まれた被害者なんじゃないかな？

『女王』は通信制高校に行く事や夜間大学に通う事で、青春を感じていたんだと思う。

結局夜間大学を卒業したら…アッサリとレンタルビデオ店を退職。
普通にＯＬとして就職されました。
今まで通りのワガママは決して通用しない世界に飛び込まれた訳です。

もう長い間、『女王』には会ってません。
だから『女王』がカタギでは無い職業の男性の愛人を続けているのか分かりませんが…まともに暮らしていて欲しいと願っています。
< 26 / 144 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop