可能性の種
彼女…なんだかんだ言っても、寂しかったんだと思う。
高校時代の友達の話も一切聞いた事無かったし、短大時代も一人の娘としかつるんで無かった。
そして何より、彼女には人を引き付けないオーラが感じ取れた。

それを彼女が感じ取っていたら…もっと楽しい青春があっただろうに。
自分をさらけ出す手段を知らなかったんだろうな。

その後の彼女…噂では伝統ある家のご子息と付き合い、結婚寸前まで行ったらしいんですよ!
でも「家柄が違い過ぎる」って理由で、向こうのご両親から猛反対を受けて破談になったようです。

ってねこの情報以来…何の情報も入って来なかったんです。
トコロが1ヶ月くらい前かな?
偶然デパートの書店ですれ違いました(笑)。
ってバスの時間もあったので、急ぎ足でエレベーターに向かった私。
彼女も気づいたみたいでした。
一瞬「あっ!」って顔していたし(笑)。

彼女はベビーカーを引いていました。
結婚したんですね。
まぁ無事結婚できて良かった。
本性出して、離婚されないように願います。
ちょっとした皮肉を込めて(笑)。
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