可能性の種
でも結局「自分勝手な娘」は…返済をしなかった訳ですよ!
私はとりあえず現実の厳しさを教えるために、返済を求めました。
ただ彼女は、最初から諦めていたんです。

私と彼女は返済の事で連絡を取り合った時に、印象に残っている言葉があります。
「最初から、返済なんて求めていない。どうにか幸せになってくれたら…」
って普通はそういう考えってできないですよね。

余りにも無償の愛というんですか?
最初は人が良すぎると思いました。
だって私には…そういう考えはできない。
年下なのに、本当に凄い人間だな。

その後彼女は「自分勝手な娘」から返済して貰ったか、分かりません。
私がその話を忘れたかったのと…私がそれに触れたくないというのを彼女が悟っていたから。

当分の間は年賀状のやり取りはしていました。
結構早くに結婚しましたよ!
幸せそうに、白無垢を着ていました。
彼女は他人に無償の愛を与える事ができる人。
だからこそ、絶対に絶対に幸せにならなければいけない人。

今は連絡を取ってないけど…幸せに暮らしていて欲しい!
本当に心から、願っています。
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