Simply
午後イチの授業は3年C組
相変わらず授業中になにやら内職をしている小沢さんに半ばあきれて何も言えず授業を終えると、男子生徒が大きい声で愚痴る
「真木ちゃん、俺現国苦手だわ~~
試験やばい!!」
アタシは教卓を片付けながらその声のほうを見た
「テスト範囲さえしっかり勉強すればなんとかなるから、がんばって」
「放課後プライベートレッスンしてよ、図書室で」
「ええ??」
アタシがたじろぐと教室の後ろから「お前だけずるいぞー」なんて野次が飛ぶ
「じゃあみんなでしようぜ」
と言いだしっぺは簡単にそんなことを言って、男子が盛り上がり始めてしまった
「どこが出るとか教えることなんてできないからね」
アタシは釘をさす
「見てくれてるだけでいいからさ
今日の放課後真木ちゃんのプライベートレッスンが受けたい奴は図書室集合~~」
高校生って、ほんと自己中
プライベートレッスンじゃないってば……
慕われてる先生像が少しチラついて、複雑な思いで教卓を片付けていると、長瀬くんがいつのまにか目の前に立っていて
「な、なに?」とどもり気味に聞くと、彼は教卓に手を置いて顔を近づけ声を潜めた
「そんなことして、かずまに怒られねーの?
俺、チクっちゃうよ?」
それだけ言って去っていく
前もかずまの話をしてきたことがあったけど、何か色々知ってるのかな??
彼はアタシとかずまの事情を楽しんでるっぽい
相変わらず授業中になにやら内職をしている小沢さんに半ばあきれて何も言えず授業を終えると、男子生徒が大きい声で愚痴る
「真木ちゃん、俺現国苦手だわ~~
試験やばい!!」
アタシは教卓を片付けながらその声のほうを見た
「テスト範囲さえしっかり勉強すればなんとかなるから、がんばって」
「放課後プライベートレッスンしてよ、図書室で」
「ええ??」
アタシがたじろぐと教室の後ろから「お前だけずるいぞー」なんて野次が飛ぶ
「じゃあみんなでしようぜ」
と言いだしっぺは簡単にそんなことを言って、男子が盛り上がり始めてしまった
「どこが出るとか教えることなんてできないからね」
アタシは釘をさす
「見てくれてるだけでいいからさ
今日の放課後真木ちゃんのプライベートレッスンが受けたい奴は図書室集合~~」
高校生って、ほんと自己中
プライベートレッスンじゃないってば……
慕われてる先生像が少しチラついて、複雑な思いで教卓を片付けていると、長瀬くんがいつのまにか目の前に立っていて
「な、なに?」とどもり気味に聞くと、彼は教卓に手を置いて顔を近づけ声を潜めた
「そんなことして、かずまに怒られねーの?
俺、チクっちゃうよ?」
それだけ言って去っていく
前もかずまの話をしてきたことがあったけど、何か色々知ってるのかな??
彼はアタシとかずまの事情を楽しんでるっぽい