Simply
放課後、図書室、試験勉強

かわいくて今っぽい女の子

ストレートロングの髪を片側に寄せて、シャツからのぞく鎖骨の形がここからでもわかる


なんだか危うい露出


高校生相手に何考えてんの?まさかヤキモチ?

って頭の片隅で大人のアタシが呆れてるけど…


やっぱり、ちょっと…抵抗が


「真木ちゃん!おっそいよー、こっちこっち」


窓際の席で手を振って男子がアタシを呼ぶ

その声にこちらを向いたかずまと目があってしまった



ぉわっち!

なんとなく気まずくて不自然に顔をそらす


嫉妬とか、恥ずかしい……


アタシが窓際へすすむと5~6人の男の子が座っている


「時間ないから、ちょっとだけね」と前置きして、彼らのノートをのぞいた



ポトリポトリとゆっくりはじまる大粒の雨が窓にあたる音



「あ、降ってきた……」



アタシは窓に目をやる



その雨音が急に量を増す

最初は彼らの質問を真面目に聞いていたけど、数十分たつと質問が変化しだした


「真木ちゃん、彼氏いるの?」


図書室だっていうのに、声が大きい……!


「勉強に関係ないでしょ?」

「年上好き?年下好き?」

この声の大きさは…多分、かずまに聞こえてしまう

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