Simply
放課後
帰る支度をしていると教頭先生に呼ばれた
一緒に校長室に入っていく
温厚そうな校長が机に両肘をついて、両の手のひらをあわせてもんでいる
「口さがないうわさだとは思っているんですけど」
そう前置きをすると、かずまから聞いていた通りの質問がなされた
「真木先生も今週を終えれば普通の大学生ですし、少し年下の彼とつきあってもおかしくないことかもしれませんが…今はやはり、保護者の目もあることですし」
オブラートに包まれて繰り出される言葉
「どうなんですか?本当の話なんですか?」
横にいた教頭先生から突然切り込まれる
アタシは一瞬身を引いて言葉を失った
「沈黙は肯定ですよ?」
……この教頭、何か気に入らないんだ……
漠然とだけど、悪意を感じる
「別に、何も接点はありません」
「接点のない二人がどうして同じマンションに一緒に入っていくんです?」
…………すごいとこ、目撃されてる
確かにそれは、決定打
夜のバイトのこと打ち明けるわけにいかないし……
と頭の中でいろんなパターンを考えるけれど、さしていい案もでてこない
いっそのこと根本からすべて否定してしまおうか……
と、ため息をついて話し出そうとした瞬間、ドアがノックされた
帰る支度をしていると教頭先生に呼ばれた
一緒に校長室に入っていく
温厚そうな校長が机に両肘をついて、両の手のひらをあわせてもんでいる
「口さがないうわさだとは思っているんですけど」
そう前置きをすると、かずまから聞いていた通りの質問がなされた
「真木先生も今週を終えれば普通の大学生ですし、少し年下の彼とつきあってもおかしくないことかもしれませんが…今はやはり、保護者の目もあることですし」
オブラートに包まれて繰り出される言葉
「どうなんですか?本当の話なんですか?」
横にいた教頭先生から突然切り込まれる
アタシは一瞬身を引いて言葉を失った
「沈黙は肯定ですよ?」
……この教頭、何か気に入らないんだ……
漠然とだけど、悪意を感じる
「別に、何も接点はありません」
「接点のない二人がどうして同じマンションに一緒に入っていくんです?」
…………すごいとこ、目撃されてる
確かにそれは、決定打
夜のバイトのこと打ち明けるわけにいかないし……
と頭の中でいろんなパターンを考えるけれど、さしていい案もでてこない
いっそのこと根本からすべて否定してしまおうか……
と、ため息をついて話し出そうとした瞬間、ドアがノックされた