Simply
ビールで乾杯する
アルコールが入れば、氷のような目でこっちを見るかずまの視線だって怖くない
コップ1杯分を飲み干すと、ママは別の席へと移った
「マキ、お行儀よくね」
立ち去る前にママに目顔で言い聞かされて
アタシは肩をすくめた
「で??」
と切り出す前田さん
「マキが元気ないのは、彼氏とケンカでもしたから?」
「彼氏なんていませんよ」
「そんなこといって、僕に社交辞令は通用しないよ?」
前田さんの言葉にアタシは髪をもちあげて首を露出させて見せた
「ね、キスマークなんかついてないでしょ?」
「ほんとだ、別のところについてるんじゃないの?」
「ついてません」
「見えないところとか……
全身くまなくさがしてあげようか?」
アタシはクスクス笑いながら髪を元に戻す
前田さんの指がアタシの首を掠めてなぞった
「首にキスマークもいいけど……」
その指が大きく開いたワンピースからのぞく鎖骨の上を動く
「僕は鎖骨がいいかな」
「前田さんでもそういう事いうんだ」
「そりゃ、僕も男だからね」
と手を握られた
アルコールが入れば、氷のような目でこっちを見るかずまの視線だって怖くない
コップ1杯分を飲み干すと、ママは別の席へと移った
「マキ、お行儀よくね」
立ち去る前にママに目顔で言い聞かされて
アタシは肩をすくめた
「で??」
と切り出す前田さん
「マキが元気ないのは、彼氏とケンカでもしたから?」
「彼氏なんていませんよ」
「そんなこといって、僕に社交辞令は通用しないよ?」
前田さんの言葉にアタシは髪をもちあげて首を露出させて見せた
「ね、キスマークなんかついてないでしょ?」
「ほんとだ、別のところについてるんじゃないの?」
「ついてません」
「見えないところとか……
全身くまなくさがしてあげようか?」
アタシはクスクス笑いながら髪を元に戻す
前田さんの指がアタシの首を掠めてなぞった
「首にキスマークもいいけど……」
その指が大きく開いたワンピースからのぞく鎖骨の上を動く
「僕は鎖骨がいいかな」
「前田さんでもそういう事いうんだ」
「そりゃ、僕も男だからね」
と手を握られた