Simply
職員室に戻ると、携帯をチェックする
受信メール1件
FROM:新田かずま
TITLE:生徒会室まできて
本文
本文は空白だった
タイトルに全用件が書かれてある
アタシは帰る支度をして、生徒会室へと向かった
生徒会室の前で一旦立ち止まってまわりを確認する
深呼吸してドアに手をかけるまえに中からガラッとドアが開いて、驚いたアタシは「キャ!」と一歩横に飛びのいた
ふわっと腕を引かれて、生徒会室の中
体が完全に室内に入ると、かずまが鍵を閉める音
アタシは近くの机にカバンを乗っけた
「昨日、校長はなんて?」
前置きもなく、かずまが聞いてくる
あ、そういえば、その話についてメールも何もしていなかった
「……あこが来てくれて、かずまはあこの彼氏だって事になった」
「そうか」
「一応、信じてもらえたみたい……あこに連絡してくれたんだね、助かった」
アタシはかずまにペコリと頭を下げて「ありがとう」と伝えた
「あ、でもね、実習が終わるまでは誤解を受けないようにアタシの家には出入りしない方がいいですねって……」
自分で言いかけたにも関わらず、語尾がだんだんと小さくなっていく
かずまはアタシの言葉を最後まで聞かずに口をはさんだ
受信メール1件
FROM:新田かずま
TITLE:生徒会室まできて
本文
本文は空白だった
タイトルに全用件が書かれてある
アタシは帰る支度をして、生徒会室へと向かった
生徒会室の前で一旦立ち止まってまわりを確認する
深呼吸してドアに手をかけるまえに中からガラッとドアが開いて、驚いたアタシは「キャ!」と一歩横に飛びのいた
ふわっと腕を引かれて、生徒会室の中
体が完全に室内に入ると、かずまが鍵を閉める音
アタシは近くの机にカバンを乗っけた
「昨日、校長はなんて?」
前置きもなく、かずまが聞いてくる
あ、そういえば、その話についてメールも何もしていなかった
「……あこが来てくれて、かずまはあこの彼氏だって事になった」
「そうか」
「一応、信じてもらえたみたい……あこに連絡してくれたんだね、助かった」
アタシはかずまにペコリと頭を下げて「ありがとう」と伝えた
「あ、でもね、実習が終わるまでは誤解を受けないようにアタシの家には出入りしない方がいいですねって……」
自分で言いかけたにも関わらず、語尾がだんだんと小さくなっていく
かずまはアタシの言葉を最後まで聞かずに口をはさんだ