Simply
アタシはかずまに体を押し付けて倒すと、両サイドに手をついて強引に彼にまたがった



「……男を、襲うなよ」



だって……



どうしようもなく息が荒くなる




「ごめ……、でも……ガマン、できな……」



かずまの両手がアタシの腰をつかむ



「お前……めちゃくちゃ、かわいいな」



声は聞こえてくるけど、もう……答えられません



「な、目……あけて」



薄く目を開くとかずまの顔が見える

じっと見つめてくる瞳


んん……キュン、とくる



「やっぱ、見られてると……興奮するんだな」



……答えようとしても、喘ぐ声しか出ない


アタシの足に添えられていたかずまの手に力が入った



「まずい……ちょっと、ゆっくり……」




そんなの、やだ……


聞こえない振りをしていると、かずまがアタシの腰を抑えて上半身を起こした




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